OBJファイルの読み込み処理を修正
OBJファイルの読み込み処理を修正した。わりと複雑なモデルも読み込めるようになった。
画像のドラゴンのモデルは 871,306 ポリゴンもあるようだ。読み込み処理自体は数秒かかるものの、画面に表示する時はタスクマネージャで確認するとCPU負荷は増えていなかった。画面に描くモデルの複雑さによってCPU負荷も増えると思っていたけど、そうでもないようだ。GPU負荷は増えてそうだけど。
このモデルは次のサイトからお借りした。
McGuire Computer Graphics Archive
インターネットで軽く検索した感じではOBJファイルの全貌が分かるほど細かいドキュメントがなさそうだった。上のドラゴンのモデルは "f" の項目にマイナスの値が入っていて、どの頂点を指すのか謎だった。
色々試していくと、マイナスのfの値は、その行までに登場した頂点の個数 (vの行数) からfの値分、前に戻るという指示のようだった。具体的には、
v -1.01 0.00 0.99 v 1.00 0.00 0.99 v 1.00 0.00 -1.04 v -0.99 0.00 -1.04 f -4 -3 -2 -1 v -1.02 1.99 0.99 v -1.02 1.99 -1.04 v 1.00 1.99 -1.04 v 1.00 1.99 0.99 f -4 -3 -2 -1
というようなファイルがあったとすると、最初のfが登場する時、
-4, -3, -2, -1
の代わりに、
0, 1, 2, 3
がfの値として使われる (そのように読み替える。1つめのfの登場時点でvの行数は4)。
次のfも同様に、
-4, -3, -2, -1
の代わりに、
4, 5, 6, 7
が使われる (2つめのfの登場時点でvの行数は8)。
どういうことかというと、fの行が登場するまでのvの行数をカウントしておき、その数からfの (マイナスの) 値を足すことで実際のfの値を求めることができる。つまり、
if (f[0] < 0) { f[0] = v.length + f[0]; } // f[1], f[2], f[3] についても同じ処理を行う
というような値が実際のfの値になる。vn (法線)、vt (テクスチャ座標) でも同じように処理する必要がある。
・関連するコミット
fix ObjReader · hikipuro/tea.js@5368861 · GitHub